竣工は、建物が完成し、引き渡される段階ですが、その後にトラブルが発生する可能性もゼロではありません。この記事では、竣工後に発生しやすいトラブル事例として、雨漏り、設備不良、そして瑕疵(欠陥)について、それぞれの原因と対処法を解説します。まず、竣工後の雨漏りについてです。雨漏りは、建物の構造上の欠陥や、施工不良、経年劣化などが原因で発生します。雨漏りを放置すると、建物の腐食や、カビの発生につながるため、早急に対処する必要があります。雨漏りが発生した場合は、まず、雨漏り箇所を特定し、建築業者に連絡して、修理を依頼しましょう。雨漏りの原因が、建築業者の施工不良である場合は、無償で修理してもらうことができます。次に、設備の不具合についてです。竣工後に、給排水設備、電気設備、ガス設備などに不具合が発生する場合があります。設備の不具合は、初期不良や、経年劣化などが原因で発生することがあります。設備の不具合を発見した場合は、まず、取扱説明書を確認し、自分で対応できる範囲であれば、対応してみましょう。もし、自分で対応できない場合は、専門業者に連絡し、修理を依頼するようにしましょう。また、保証期間内であれば、無償で修理してもらえる場合があります。さらに、瑕疵(欠陥)についてです。瑕疵とは、建物に隠れた欠陥のことで、竣工時には発見することが難しく、後になってから発覚する場合があります。瑕疵には、構造上の欠陥や、雨漏り、地盤沈下などがあります。瑕疵を発見した場合は、建築業者に連絡し、瑕疵担保責任に基づいて、無償で修理を請求することができます。瑕疵担保責任の期間は、構造上重要な部分については10年間、その他の部分については5年間と法律で定められています。これらのトラブルが発生した場合、一人で悩まずに、建築業者や、専門機関に相談するようにしましょう。早期にトラブルに対処することが、被害を最小限に抑え、安心して生活するための重要なポイントです。