竣工は、家づくりの最終段階であり、その流れを理解しておくことは、スムーズな引き渡しのために重要です。この記事では、竣工時の流れとして、工事完了報告、竣工検査、是正、そして引き渡しという4つのステップに分けて解説します。まず、一つ目のステップは、「工事完了報告」です。建築業者は、工事が完了したら、建築主(施主)に工事完了報告を行います。工事完了報告書には、工事期間、工事内容、使用した材料などが記載されています。工事完了報告書を受け取ったら、内容をしっかりと確認し、不明な点があれば、建築業者に質問するようにしましょう。次に、二つ目のステップは、「竣工検査」です。竣工検査とは、建築主(施主)が、建物の仕上がりを確認する検査のことです。竣工検査では、設計図や、契約書と照らし合わせながら、工事内容が適切に実施されているか、不具合がないかなどを確認します。竣工検査を行う際には、以下の点に注意しましょう。一つ目は、「チェックリストを作成する」ことです。チェックリストを作成することで、確認漏れを防ぐことができます。事前に、確認したい項目をリストアップしておき、当日、チェックリストを見ながら、確認を進めると良いでしょう。二つ目は、「メジャーや水平器などの道具を用意する」ことです。竣工検査では、建物の寸法を測ったり、水平を確認したりする場面があります。そのため、メジャーや水平器などの道具を事前に用意しておくと、スムーズに確認を進めることができます。三つ目は、「カメラやメモ帳を用意する」ことです。竣工検査の際に、不具合箇所を見つけた場合は、写真に撮っておきましょう。また、メモ帳に、不具合箇所や、質問事項などを記録しておきましょう。三つ目のステップは、「是正」です。竣工検査で、不具合が見つかった場合は、建築業者に是正を依頼します。是正とは、不具合箇所を修理したり、修正したりすることです。是正を依頼する際には、不具合箇所を具体的に伝え、是正期限を明確にするようにしましょう。また、是正後の確認も忘れずに行いましょう。最後に、四つ目のステップは、「引き渡し」です。是正が完了したら、建物の引き渡しが行われます。引き渡し時には、鍵の受け渡しや、各種書類の説明、保証書などの受け渡しなどが行われます。引き渡しを受ける際には、すべての書類に目を通し、内容をしっかりと理解するようにしましょう。