まず、契約書との照合についてです。契約書は、建築主(施主)と、建築業者との間の契約内容を記した重要な書類です。契約書には、建物の構造、間取り、設備、仕様などが記載されています。内覧会では、以下の点を、契約書と照らし合わせて確認しましょう。一つ目の確認ポイントは、「間取り」です。実際に建物の中に入り、間取りが、契約書通りになっているか確認しましょう。部屋の数や、広さ、位置などが、図面と一致しているか確認します。二つ目の確認ポイントは、「使用されている建材」です。床材、壁材、天井材など、使用されている建材の種類が、契約書通りになっているか確認しましょう。もし、契約書と異なる建材が使用されている場合は、業者に確認し、説明を求めるようにしましょう。三つ目の確認ポイントは、「設備の仕様」です。キッチン、浴室、トイレなどの設備のメーカー、型番、仕様などが、契約書通りになっているか確認しましょう。もし、契約書と異なる設備が設置されている場合は、業者に確認し、説明を求めるようにしましょう。四つ目の確認ポイントは、「オプション契約の内容」です。オプション契約をしている場合は、オプションの内容が、契約書通りに施工されているか確認しましょう。次に、重要事項説明書との照合についてです。重要事項説明書とは、契約前に、宅地建物取引業者から、物件に関する重要な事項について説明を受ける際に使用される書類です。重要事項説明書には、建物の権利関係や、法令上の制限、そして、設備や、周辺環境に関する情報などが記載されています。内覧会では、以下の点を、重要事項説明書と照らし合わせて確認しましょう。一つ目の確認ポイントは、「権利関係」です。登記簿謄本と照らし合わせ、抵当権や、その他の権利設定について確認しましょう。二つ目の確認ポイントは、「法令上の制限」です。建築基準法や、都市計画法など、法令上の制限について、重要事項説明書と照らし合わせて確認しましょう。三つ目の確認ポイントは、「設備や、周辺環境」です。給排水設備、電気設備、ガス設備などの状況、周辺環境、騒音、日当たりなどについて、重要事項説明書と照らし合わせて確認しましょう。これらの契約書や、重要事項説明書との照合を通して、契約内容と、実際の建物が一致しているか確認しましょう。もし、相違点がある場合は、業者に確認し、説明を求めるようにしましょう。