「うちのシャワー、なんだか勢いが弱い気がする…」「隣の家はもっと水の出がいいのに…」。江東区でも排水口を交換しで漏水修理すると水道の水圧に対する不満は、主観的な感覚に左右されやすいものです。本当にご自宅の水圧が低いのか、それとも気のせいなのか、あるいは他の原因があるのか。それを客観的に知るためには、「水圧を測定する」というステップが非常に有効です。水圧を具体的に把握することは、原因究明や適切な対策を立てる上で重要な基礎情報となります。今回は、水道の水圧を測定する方法と、その目安についてご紹介します。 まず、水道の水圧は一般的に「MPa（メガパスカル）」という単位で表されます。快適に水を使用できるとされる一般的な水圧の目安は、おおよそ0.2～0.4MPa程度と言われています。これよりも低い場合は水圧不足を感じやすく、逆に高すぎる（例えば0.7MPaを超えるような）場合は、配管や接続機器への負担が大きくなり、水漏れのリスクが高まる可能性があります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、建物の構造や配管状況、使用する水栓器具によっても体感は異なります。 では、実際に自宅の水圧を測定するにはどうすれば良いのでしょうか。自分でできる方法としては、まず簡易的に「流量」を測る方法があります。蛇口を全開にして、一定時間（例えば10秒間）にバケツに溜まる水の量を測ります。例えば、10秒で10リットル溜まるなら、1分あたり60リットルの流量がある、といった具合です。これは厳密な「圧力」ではありませんが、他の蛇口と比較したり、以前と比較したりすることで、水の勢いの変化を知る目安にはなります。 より正確に水圧を知りたい場合は、「水圧計（水圧測定器）」を使用します。ホームセンターやインターネット通販などで、数千円程度から購入可能です。多くは、蛇口の先端や屋外の散水栓などに取り付けて測定するタイプです。取り付ける際は、接続部分から水漏れしないように、しっかりと接続部のネジを締める必要があります。また、測定する蛇口の種類やネジのサイズに合ったアダプターが必要になる場合もあります。測定器の表示を読み取ることで、その時点での静水圧（水が流れていない状態の圧力）や動水圧（水が流れている状態の圧力）を知ることができます。DIYでの測定は可能ですが、正しい接続や測定方法を理解していないと、正確な値が得られなかったり、水漏れを起こしたりするリスクもあるため、取扱説明書をよく読み、慎重に行う必要があります。 最も確実で安心な方法は、プロの水道修理業者に水圧測定を依頼することです。業者は専用の精密な測定機器を持っており、家全体の元栓付近や、各蛇口など、必要な箇所で正確な水圧を測定してくれます。単に数値を測るだけでなく、その数値が適正範囲内なのか、水圧低下の原因として何が考えられるのか、といった専門的な見地からのアドバイスも期待できます。また、水圧測定をきっかけに、配管の状態調査や、減圧弁の調整、あるいは加圧ポンプの必要性判断など、具体的な対策の相談にもスムーズに移ることができます。測定のみを依頼する場合の費用は業者によって異なりますが、修理や他の工事と合わせて依頼すれば、測定費用はサービスまたは割引となる場合もあります。事前に料金体系を確認し、見積もりを取るようにしましょう。 水道の水圧を測定することは、「なんとなく弱い気がする」という主観的な感覚を、客観的な数値データに変える重要なプロセスです。測定結果に基づいて、本当に水圧を上げる必要があるのか、それとも蛇口のフィルター詰まりなど別の問題なのか、あるいは現状の水圧で満足すべきなのか、といった判断が可能になります。もし水圧に不満を感じているなら、まずは現状の水圧を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。それが、快適な水回り環境を取り戻すための、的確な第一歩となるはずです。
