ラバーカップ(スッポン)は、トイレットペーパーや排泄物といった、水に溶けやすいものが原因で起こる軽度のトイレつまりには有効な道具です。しかし、何度試しても水が流れない、あるいは状況が悪化するような場合は、つまりの原因がラバーカップでは対処できない「固形物」である可能性を考える必要があります。トイレに誤って流してしまいがちな固形物としては、以下のようなものが挙げられます。* スマートフォン、携帯電話: ポケットから滑り落ちたり、操作中に誤って落としたりするケースがあります。 * おもちゃ、小物類: 小さな子供がいる家庭では、おもちゃや文房具などを面白がって流してしまうことがあります。 * 生理用品、おむつ、尿取りパッド: これらは吸水性が高く、水を含むと大きく膨らんで排水管を塞いでしまいます。絶対に流してはいけません。 * ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、キッチンペーパー: トイレットペーパーと異なり、水に溶けにくい性質のため、大量に流すとつまりの原因となります。 * 食べ残し、嘔吐物: 油脂分が多いものや固形物が混ざっていると、排水管に付着したり、詰まったりすることがあります。 * ペットのトイレ砂(固まるタイプのものなど): 水に溶けない、あるいは固まるタイプのものは、排水管を詰まらせる大きな原因となります。 これらの固形物が排水管の途中で引っかかってしまうと、ラバーカップの水圧だけでは動かすことが難しく、かえって奥に押し込んでしまったり、排水管を傷つけてしまったりする可能性もあります。もし、固形物を流してしまった心当たりがある場合や、ラバーカップを試しても全く効果がない場合は、無理に自分で解決しようとせず、速やかに専門の水道修理業者に相談することをお勧めします。業者は、専用の道具(ワイヤー式パイプクリーナー、高圧洗浄機、場合によっては便器の取り外しなど)を使って、安全かつ確実に固形物を取り除いてくれます。
ラバーカップで流れないトイレつまり固形物が原因かも