トイレが水浸しに!その時私が取った行動の全て
金曜日の夜、帰宅して何気なくトイレのドアを開けた瞬間、私は言葉を失いました。床一面が水で覆われ、まるでプールのような状態になっていたのです。一瞬、何が起きたのか理解できず、頭の中が真っ白になりました。「どうしよう、下の階に漏れたら…」という恐怖が全身を駆け巡り、心臓が早鐘を打ち始めました。しかし、ここでパニックになっていても事態は悪化するだけだと、自分に言い聞かせました。まずは水を止めなければ。スマートフォンのライトを頼りに、トイレの後ろの壁際を覗き込むと、小さなハンドル式のバルブがありました。これが止水栓か!と、祈るような気持ちで時計回りに力いっぱい回すと、シューという音が止み、タンクから水が溢れ出ていたのが収まりました。まず第一関門は突破です。次に、ウォシュレットの電源が水に浸かっているのを見て、感電の危険を感じ、ブレーカーを落としに行きました。安全を確保した後、バスタオルや雑巾を総動員して、ひたすら床の水を吸い取る作業を開始。水浸しの床を拭きながら、ようやく冷静さを取り戻した私は、夜間でも対応してくれる水道業者をインターネットで検索し、数社に電話をかけました。料金体系や到着時間を比較し、最も対応が誠実そうだった業者に来てもらうことに。到着した作業員の方によると、原因はトイレタンク内部のボールタップという部品の完全な破損でした。部品を交換してもらい、無事にトイレは復旧。床の水を拭き取り、換気扇を回しっぱなしにして、その日は疲労困憊で眠りにつきました。あの夜の経験は、トラブル発生時にまず止水栓を閉めることの重要性と、パニックの中でも一つ一つやるべきことを整理して行動することの大切さを、身をもって教えてくれました。