賃貸物件でトイレが詰まってしまうと、誰もが一度は「自分で直せるものなのか、それとも業者を呼ぶべきなのか」と悩むでしょう。この判断は、詰まりの状況や原因、そして何よりも賃貸物件という特性を考慮して慎重に行う必要があります。まず、自分で直せる可能性のある詰まりとは、トイレットペーパーの過剰使用や、比較的柔らかい異物(例えば、少量の子どもの便など)が原因で起こる軽度な詰まりです。このような場合は、ラバーカップ(スッポン)を使った対処法が非常に有効です。ラバーカップを排水口にしっかりと密着させ、勢いよく引き抜く動作を繰り返すことで、多くの軽度な詰まりは解消されます。また、便器に50度程度のお湯をゆっくり注ぎ、数十分放置してからラバーカップを試す方法も、油分や柔らかい詰まりに効果が期待できます。この際、熱湯は便器を傷める可能性があるため、温度には十分注意が必要です。自分で直すべきでない、あるいはプロに頼むべき詰まりのサインとしては、まずラバーカップを何度試しても効果がない場合が挙げられます。これは、詰まりが深く、手の届かない場所で発生しているか、非常に頑固な異物が原因である可能性を示唆しています。次に、固形物を便器に落としてしまったことが確実な場合です。携帯電話や眼鏡、おもちゃなどが排水管の途中で引っかかると、ラバーカップでは動かすことが難しく、無理に押し込むとさらに奥へ進んでしまい、事態を悪化させる恐れがあります。このような場合は、専門知識と道具を持ったプロの業者に依頼するのが最も安全で確実です。賃貸物件であるという点が、この判断をさらに複雑にします。多くの賃貸借契約では、建物の設備に関する修繕義務は貸主(大家さんや管理会社)にあります。したがって、配管の老朽化による詰まりや、原因不明の詰まりの場合は、貸主負担で修理が行われることがほとんどです。しかし、入居者の不注意による異物の流し込みが原因の場合は、入居者自身が修理費用を負担しなければならない可能性が高いです。このため、詰まりが発生したら、自己判断で業者を手配する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡を入れることが最優先です。状況を詳しく説明し、自分でできる対処法を試したことを伝え、今後の指示を仰ぎましょう。
賃貸トイレ詰まり発生!自分で直すかプロに頼むか