ある日突然、家の外に設置してある給湯器の周りが濡れていることに気づく、そんな経験は誰にとっても心臓が縮む思いがするものでしょう。お湯という日常の快適さを支える重要な設備だからこそ、その異常は大きな不安を引き起こします。給湯器からの水漏れは、決して放置してよいトラブルではありません。しかし、パニックにならず、落ち着いて正しい手順を踏むことで、被害の拡大を防ぎ、安全に対処することが可能です。まず大切なのは、何が起きているのかを冷静に把握し、適切な初期対応を行うことです。水漏れを発見した瞬間は焦るものですが、その後の行動が二次被害を防ぐ鍵となります。水漏れを確認したら、最初に行うべきは身の安全の確保です。給湯器は電気とガス、そして水を同時に扱う精密な機器であり、誤った対応は感電やガス漏れといった重大な事故につながる危険性をはらんでいます。まずは給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜くか、それが難しい場合は家全体のブレーカーを落としてください。これにより、漏電による感電のリスクを回避できます。次に、給湯器に接続されているガスの元栓をしっかりと閉めます。ガスの元栓は通常、給湯器本体の下部にある配管についています。万が一、内部でガス漏れが発生していた場合に備え、この作業は必ず換気の良い状態で行い、火気の使用は絶対に避けてください。これらの安全確保が終わって初めて、次のステップに進むことができます。安全が確保できたら、次は水の供給を止め、被害がそれ以上広がらないようにします。給湯器本体の下部には、いくつかの配管が接続されていますが、その中の一つに給水バルブがあります。これを時計回りに回すことで、給湯器への水の供給を止めることができます。もし、どのバルブが給水用か分からない場合や、バルブが固くて回らない場合は、無理に力を加えるのは避けましょう。その際は、家全体の水道の元栓である止水栓を閉めるのが最も確実な方法です。止水栓は、通常、水道メーターの近く、屋外の地面にある青い蓋のボックスの中や、マンションの場合は玄関横のパイプスペースなどに設置されています。家全体の水が止まってしまいますが、水漏れを確実に止めるためにはやむを得ない処置です。
給湯器の水漏れを発見した時の正しい対処法